菅直人内閣総理大臣 挨拶文
2010年9月1日に行われた「“木の家”耐震改修推進会議」発会式にあたって寄せられた
菅直人内閣総理大臣からのメッセージです。
「“木の家”耐震改修推進会議」発会式に寄せて
本日は、大正12年9月1日に起こった関東大震災から87年目に当たる「防災の日」です。この地震では、死者・行方不明者14万2800人もの犠牲者が出ました。
この日に、「“木の家”耐震改修推進会議」という国民運動が、国土交通省住宅局が主管している「“木の家づくり”から林業再生を考える委員会」の委員長であられる養老孟司先生、そして委員の皆さんや関係諸団体の皆様によって発会することを、まことに頼もしく存じます。
“林業再生”については、私も政治家として「植物に生かされる日本」をテーマにしてきています。昨年12月に林野庁がつくった「森林・林業再生プラン」が林業の“川上”部分を、そして国土交通省住宅局のつくった「“木の家づくり”から林業再生を考える委員会」は“川下”の「木の家づくり」を考えてくれています。
「災害は忘れた頃にやってくる」と申しますが、我国は500年スパンの活断層活動期に入っていると言われており、30年以内くらいに関東・東海・南海などの地震が連動する恐れが予測されています。
なによりも尊い国民の命を守るために「木の家」の耐震改修を進めることは、政府と国民にとって焦眉の課題です。またそれを“林業再生”と結びつけることも「経済成長戦略“元気な日本”復活シナリオ」を推進する上で有効な手段と存じます。
先般、閣議決定いたしました「新成長戦略」では、2020年までに非耐震化住宅を5%以内にする目標を打ち出しました。皆様によって本日発会する新しい運動が、これを後押しして下さることと確信致します。
この運動が大いに広まることを念じて、わたくし菅直人よりの御礼のメッセージとさせていただきます。
内閣総理大臣 菅 直人




